赤ちゃんが口をパクパクして泣くのは空腹だけじゃない|眠いサインの見分け方

  • ミルクを飲んだばかりなのに口をパクパクする
  • 手をしゃぶろうとして泣く
  • 授乳すると少ししか飲まない
  • 30分くらいでまた泣く

こんなとき、「泣いている」「口をパクパクしている」 = 【全部お腹が空いているサイン】 と思って対応すると、飲み過ぎになってしまったり、授乳間隔が定まらず混乱の原因になってしまいます。

十分に飲んで体重が順調に増えているなら、その泣きや口パクパクは空腹ではなく「眠気」のサインかもしれません。

この記事では、空腹と眠気の見分け方と、なぜ眠い赤ちゃんがおっぱいを欲しがるように見えるのか、その理由と対処法を解説します。

目次

まずは「哺乳量」が適切か確認する

赤ちゃんが口をパクパクして泣いていると、「お腹が空いたんだ」と思う人は多いです。でも、口をパクパクすることだけで「空腹」とは判断できません。

頻繁な口パクパクがあるときにまず確認したいのは、「十分な量を飲めているかどうか」です。飲んでいる量が少ないのか、ちょうどいいのか、多いのかで、対策は変わります。

判断のポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

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哺乳量を確認したあとに考えること

① 哺乳量が少ない場合

体重の増え方が少ない場合は、本当に空腹で泣いている可能性が高いです。

この場合「眠いのかな?」で済ませるのはNG。母乳の飲み方や授乳方法を含めて、早めに助産師へ相談しましょう。

② 哺乳量が足りている場合

体重が順調に増えている場合、授乳からあまり時間が経っていないのに泣いているなら、空腹以外の理由の可能性が高いです。

ここで「泣き=空腹」と思ってさらに授乳すると、吐き戻しが増えたり、お腹が張って苦しくなったりと、別の不快感でさらに泣いてしまう悪循環につながることも。

空腹ではなく、眠気で口をパクパクする理由

口をパクパクする動きは確かに「空腹のサイン」でもありますが、それだけではありません。

赤ちゃんには生まれながらに「吸いたい」という欲求(吸啜欲)があります。吸うことは、赤ちゃんが安心したり、気持ちを落ち着かせたりする行動でもあるわけです。

とくに月齢の低い赤ちゃんは「疲れたら自然に眠る」ということがまだ得意ではありません。ベースに「安心」がないとうまく寝付くことができないのです。

そのため、お腹はいっぱいだけど「眠いのにうまく寝付けなくてイライラする…」という赤ちゃんは、「おっぱいを吸って安心したい、落ち着いて眠りたい」という理由で口パクパクすることがあります。

眠気と空腹を勘違いすると「ちょこちょこ飲み」や「飲み過ぎ」につながる

口パクパクをすべて空腹と勘違いして授乳していると、以下のようなパターンがよくみられます。

眠いけれど、吸うことで一時的に落ち着く
 ↓
少し飲んで寝落ちする
 ↓
眠りが浅く短時間で起きてしまい、まだ眠くて泣いたり口をパクパク
 ↓
「まだお腹空いてるのかな」と考えてまた授乳
 ↓
吸うことで一時的に落ち着き、少し飲んで寝落ち
 ↓
でもすぐ起きる
 ↓
以下繰り返し

このように授乳が「眠るための手段」になり、結果的にちょこちょこ飲みが続いてしまいます。でも根本の「眠い」という状態が解消されないため、赤ちゃんの泣きはなかなかおさまりません。

親は「ミルクもあげたしオムツも変えたのに、何をやっても泣き止まない…」と困惑。

体重が順調に増えているのに頻繁に口をパクパクするようなら「眠い」を疑って、「眠りやすい状態を整える」ことが大切になります。

眠いのに寝られない赤ちゃんへの対応

「赤ちゃんは眠くなれば自然に寝るもの」と思われていますが、実際には条件が整わないとなかなか寝つけません。眠りやすくなるポイントは次の2つです。

  • 疲れすぎる前に寝かせる
  • 眠りやすい環境を整える

それぞれ解説していきます。

① 疲れすぎる前に寝かせる

疲れが限界を超えると脳が興奮してしまい、寝ぐずりや浅い眠りの原因に。

月齢ごとに「機嫌良く起きていられる時間」の目安があります。この目安時間と、赤ちゃんが出す小さな眠いサインを参考に、疲れすぎる前に寝かせてあげることが大切です。

関連記事:【赤ちゃんが機嫌良く起きていられる時間とは?|活動時間の目安と判断方法】

② 眠りやすい環境を整える

部屋の明るさ、室温・湿度、音、服装など眠りを妨げる刺激がないか、安心できる快適な環境かを確認します。

「環境を見直すだけで睡眠が改善した!」というケースは本当によくあります。赤ちゃんの眠りにとって、環境づくりはそれほど重要な要素なのです。

関連記事:【赤ちゃんが眠りやすい環境とは?|明るさ・室温・音・服装の整え方】

とくに、口をパクパクしがちな新生児〜生後2ヶ月の赤ちゃんには「スワドル」が強い味方になります。包まれる感覚を作ることで、安心して眠ることができます。

「スワドルは持ってるけど、うちの子にはあまり合わなかった」という声は非常によく聞きます。しかし私が関わってきたケースでは、そのほとんどが「商品サイズが合っていない」か、「使い方が違っているか」のどちらかです。助産院で行っている赤ちゃんの睡眠改善でも、スワドルは必須といえるほどの定番アイテム。効果的な使い方やおすすめ商品については以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:【スワドルで赤ちゃんが寝やすくなる理由|効果を引き出す使い方と注意点】

まとめ

最後に、この記事のポイントをまとめます。

  • 口パクパクだけでは空腹とは判断できない
  • まずは体重や哺乳量を確認する
  • 飲めているのに口をパクパクするなら、「眠気」を疑って睡眠環境を見直す

授乳の問題なのか睡眠の問題なのか判断がつかない、でもとにかくつらい。そんなときは、ひとりで抱え込まずに相談してください。赤ちゃんの体重や授乳の様子、睡眠の状況を一緒に確認しながら原因を整理し、その子に合った対応を考えていきます。

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この記事を書いた人

北川 真貴のアバター 北川 真貴 ソラチ助産院代表

助産師歴 21年 |授乳・睡眠・だっこ・整体・アーユルヴェーダ|
焦らず、比べず、正解や効率に振り回されない、やわらかい育児を発信。

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