エクスティンクション・メソッド|泣いていても再入室しないネントレ方法

この記事では、ネントレの代表的な方法のひとつである「エクスティンクション・メソッド」について、具体的な進め方を解説します。

エクスティンクション・メソッドを始める前に、まずはネントレの適応や開始時期、睡眠環境などを確認してください。まだ確認していない方は、先にこちらの記事をご覧ください。

あわせて読みたい
ネントレとは?|「赤ちゃんが自分で眠る力」を育てるための方法 赤ちゃんが寝ない原因のひとつに、「寝かしつけのクセ」があります。 寝かしつけのクセとは、抱っこや授乳など特定の方法がないと眠れない状態のこと。それを変えていく...
目次

エクスティンクション・メソッドとは

ねんねルーティンをして子どもを寝床に置いたら、親は退出。泣いていても基本的には再入室せず、子どもが寝るまで待つ方法です。

エクスティンクション・メソッドは、生後6ヶ月以降に行います。

エクスティンクション・メソッドのやり方

エクスティンクション・メソッドの具体的な手順は以下です。

  • 日々のねんねルーティンを、一貫性をもって行います。
  • ねんねルーティンを終えて、寝かしつけのときになったら、「ねんねの時間だよ、大好きだよ、おやすみ」と言葉をかけて、子どもが起きている状態でベビーベッドや布団の上に置きます。
  • 親は部屋を出て、子どもが泣いていても再入室はせず、寝るまで部屋の外で待機します。

エクスティンクション・メソッドのメリット/デメリット

◎メリット

  • 他のメソッドに比べて、セルフねんねの習得が早い
  • 待機時間や入室のタイミングを考える必要がないため、対応方法がシンプル
  • タイムメソッドのように、「泣いている途中で親の姿を見せることでかえって泣きが強くなる」ことがない

◎デメリット

  • 子どもが泣いている間に親の不安が大きくなり、「子どもを放置している」という罪悪感を感じてしまうことがある
  • 子どもによっては泣きが強くなったり、長時間泣き続けたりすることがある
  • 子どもが一人で寝室にいる時間が長くなるため、睡眠環境と寝床の安全性には特に注意が必要

エクスティンクション・メソッドを行うときの注意点

ネントレを始める前、始めた後は以下の点に注意しましょう。

  • 始める前に、睡眠環境や生活リズムなど、眠りを妨げる要因がないか確認する
  • 寝床の安全性を確認したうえで行う
  • 旅行や帰省など、生活環境が大きく変わる予定がある時期は、ネントレの開始を避ける
  • 子どもの体調が悪いときは、無理に始めない
  • 昼寝ではなく、まずは夜の就寝から始める
  • 開始後に発熱など体調不良が見られたら一旦中止する
  • 体調不良がない限り、始めたら途中で別の寝かしつけ方法に切り替えず、2週間程度は一貫して取り組む
  • 泣き方や体調などに普段と違う様子がある場合は、「ネントレによる泣きだ」と決めつけず、安全確認を行う
  • 子どもには「自分で寝る力」があると信じる

エクスティンクション・メソッドは基本的に子どもが寝るまで入室しないため、とくに寝床の安全性が大切です。大人用のベッドや、安全性に欠ける寝床ではネントレはできません。開始前に、寝床の安全性をもう一度確認しておきましょう。

あわせて読みたい
赤ちゃんの寝床の安全性|安全な睡眠環境の整え方 赤ちゃんをどこで、どのように寝かせれば安全なのか。 赤ちゃんの安全な睡眠環境については、こども家庭庁やアメリカ小児科学会(AAP)などの公的機関が、具体的な推奨...

子どもが泣きすぎて吐いてしまう場合は、エクスティンクション・メソッドが合っていない可能性もあるため、他のメソッドへの変更も検討します。

夜中に起きたときは?

夜中に目を覚まして泣いたときも、寝かしつけのときと同様に、基本的には親が介入せず、子どもが自分で眠るまで様子を見ます。夜中に同室で寝ている場合はわざわざ退室する必要はありませんが、声をかけたり抱っこしたりしないようにしましょう。

ただし、夜間の授乳が必要な月齢で、明らかに空腹で目を覚ましている場合は、必要なお世話をしたうえでまた寝床に戻します。「授乳で寝落ち」にならないように、授乳を終えたらまだ完全に寝ていない状態で寝床に置くことがポイントです。

うまくいかないときは?

数日エクスティンクション・メソッドを行ってもほとんど変化が見られないときにまず確認したいのは、子どもへの関わり方が一貫しているかです。

  • 泣いたときに抱っこやトントンなど、「泣き止ませよう」としたり、「寝かしつけ」をしていないか
  • 子どもの体調や生活リズムなど、眠りを妨げる要因が新たに出ていないか

エクスティンクション・メソッドでも、子どもの泣き方や様子によっては、安全確認のために入室することがあります。その際、親が心配になって抱っこやトントンなどをしてしまうと、結果的に「泣けば親が来てくれる」と期待し、泣きが長引く傾向にあります。

また、大泣きしていると体温が上がり、暑くて余計に寝づらくなっていることもあります。子どもがなかなか泣き止まずに汗をかいているようなら、寝付くまでは室温を1〜2℃下げて様子を見てみましょう。

何日か続けても変化が見られない場合は無理に続けるのではなく、現在の状況を振り返り、方法や進め方を見直すことも大切です。

「これで合っているのかな?」と迷ったら、ひとりで抱え込まず、専門家に相談するのもひとつの方法です。


OFUSEで応援を送る
この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

北川 真貴のアバター 北川 真貴 ソラチ助産院代表

助産師歴 21年 |授乳・睡眠・だっこ・整体・アーユルヴェーダ|
焦らず、比べず、正解や効率に振り回されない、やわらかい育児を発信。

目次