「ブレイクイン」とは、新品でまだ硬い布地のベビーラップを、水通しや使用を重ねて柔らかく馴染ませる作業のこと。
とくに麻(リネンやヘンプ)がブレンドされている商品で、使い始めの硬さを早く和らげるために行われます。
ブレイクインが必要なベビーラップ
基本的に「硬くて巻きづらいな」と感じる布はすべてブレイクインの対象です。
私の経験上、ブレイクインが必要になるのは以下の生地です。
- リネン混
- ヘンプ混
麻は配合率が高いほど、最初は硬さを感じます。
配合率10%以下ならブレイクインなしでも問題なく使えるものが多いですが、20%以上になると麻特有の硬さが出やすく、ブレイクインが必要な印象です。
とくにお肌がデリケートな新生児に麻のベビーラップを使いたい場合は、妊娠中からブレイクインに取り組んでおくと、出産直後からふわふわと肌馴染みのよい状態で使い始めることができます。
ウール混やシルク混のベビーラップにブレイクインはおすすめしません。
ウールは毛羽立ちやすく、シルクは繊細だからです。どちらもやわらかい素材なのでそもそも「ブレイクインしたい」とは思わないはずですが、お洗濯の際も「おしゃれ着洗い」で丁寧に扱いましょう。
ブレイクインの方法
ブレイクインには決まった方法があるわけではなく、つまるところ「とにかく使う」ことが基本です。
使うというのは、抱っこやおんぶに使う、膝掛けやストールとして使うなど、とにかく身近に置いて気が向いたら触るという感じです。
とはいえ、日がなベビーラップを触っているわけにもいきません。そんなときに役に立つのが以下の方法です。
生乾きの状態でスチームアイロンをかける
私がいちばんおすすめしているのが、スチームアイロンです。
水通し後、生乾きの状態で高温のスチームアイロンをかけます。
水に通すと購入直後の糸くずも綺麗になりますし、アイロンをかけることで「ベビーラップを大切にお手入れしている」という満足感も得られます。さらに、布への負担が少なく、効果を感じやすい方法です。
鎖編みにする
布を鎖状に結び、座布団のように上から座って布を馴染ませる方法です。

私も昔はこの方法を試していた時期がありますが、最近は使っていません。鎖編みにするのが面倒なこと、編んでいる間は抱っこ紐として使えないこと、そしてシワシワになるのが気になることが理由です。
「ブレイクイン中は抱っこ紐には使いません!」
「とにかくブレイクイン最優先です!」
「でも忙しいから手は使いたくありません!!」
そういう人には、一度編んでしまえばあとはひたすら座るだけなので、便利な方法です。
参考動画はこちら(Oscha SlingsのYouTube動画。次に紹介するリングでのブレイクインも紹介されています。)
リングに通して引く
スリングリングを2つ用意してベビーラップを通し、布を行ったり来たりさせる方法です。
私も動画を見て初めて知った方法ですが、実際にやってみるととても簡単なので、リングを持っているなら試してみる価値ありです。
ただ、わざわざリングを購入してまでやる必要があるかと言われると、他の方法で十分だと思います。
注意点としては、ディディモスのベビーラップは中心上下にミドルマーカー(タグ)が縫い付けられているのですが、その部分がリングを通過する時はそーっと優しく動かすこと。タグが引っ張られてちぎれる恐れがあります。

ハンモックにする
布を梁や丈夫なテーブルなどにくくりつけ、ハンモックにして馴染ませる方法です。手で揉むよりも大きな力がかかるため柔らかくなりやすいですが、そもそも設置できる環境が限られているので、万人向けではありません。
ベビーラップファンとしては一度は体験したい、ラップに包まれる感覚を楽しめる憧れの方法です。
個人的にやっている方法
ここまで書いた方法は「ベビーラップのブレイクインといえばこれ」という代表的なものです。それ以外に、私が個人的に行なっている方法を紹介します。
◎「30日30キャリー ラップチャレンジ」に挑戦する
30種類の巻き方にチャレンジする「30日30キャリーラップチャレンジ」。流石に30個も巻くとかなりブレイクインが進みます。一気にやるのはハードなので、気になるものだけでも練習してみると、巻き方のバリエーションを増やしながら布を柔らかくするという一石二鳥です。

◎洋服のように布を体に巻いて過ごす
カンガという布をご存知でしょうか?東アフリカで用いられている150cm×110cmの、鮮やかな1枚布で、洋服にしたりターバンにしたり、もちろん抱っこおんぶにも使われています。
ベビーラップとはサイズが違うので全く同じに巻くのは難しいですが、同じ一枚布なので、その無限の可能性にワクワクします。
以下の本を参考にして、気分で巻き方を変えて楽しんでいます。
ちなみに、今私はこの記事を書きながら、リネン30%の布を座布団にしてブレイクインしています。鎖編みにせず、ただ畳んでその上に座っています。とにかく身近に置いて触る、というだけでも布は育っていきます。

やってはいけないこと
早く柔らかくしたいあまり、布を乱暴に扱うことは避けましょう。
ベビーラップは丈夫とはいえ、あくまでも布です。無理に引っ張ったり、擦りすぎたり、一部分に過度な圧をかけたりすると、生地を傷めてしまいます。
また、乾燥機の使用も勧められていません。それぞれの商品で推奨されているお手入れ方法でケアしましょう。
「赤ちゃんへのブランケットとしての使用」は避けてください。1歳未満の子どもへの睡眠中のブランケットの使用は、安全上の理由から推奨されていません。とくにベビーラップは長いので、寝返りなどで顔や体に巻き付くと大変危険です。

まとめ
ブレイクインは硬い新品のベビーラップを柔らかく、扱いやすくするための作業であると同時に、布を育てていく時間でもあります。
最初硬かった布が少しずつ扱いやすくなり、最終的にふわふわになっていく様子は本当に楽しいです。
ブレイクインのしやすさは商品によっても違います。ディディモス商品を多数レビューしていますので、商品選びの参考にしてください。

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